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microplanets観察研究所|とある博士の標本室より
この世界には、まだ名前のついていない“惑星”がある。
それは空に浮かぶ星ではなく、
顕微鏡のレンズの奥にだけ姿を現す、
極小の、不思議な、そして美しい世界——
数百年前、世界中の研究者を驚かせた論文が発表された。
発表者は、性別も国籍も明かされていない「とある博士」。
博士は、日常の中に潜む “ミクロな惑星たち” を発見し、
それを microplanets(マイクロプラネッツ) と名付けた。
花の中、果実の断面、煙のゆらぎ、水の粒。
それらすべてが、博士にとっては宇宙だった。
しかしその博士は、新たなmicroplanetsを探す旅に出たまま、忽然と姿を消した。
——そして、博士の存在さえ忘れ去られていた、今から数年前のこと。
とある若い研究者が、森の奥に眠る研究室を偶然発見する。
机の上には観察記録。棚には標本ラベル。
顕微鏡のピントは、最後の惑星のまま合わされていた。
これは、その研究室に残された資料をひとつずつ整理し、
世界に再びmicroplanetsの存在を知らせようという試みである。
この特設サイトでは、博士が遺した観察記録、標本データ、
そして謎の断片を少しずつ公開していきます。
あなたも、観察者のひとりとして——
ぜひこの小さな宇宙に触れてください。
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